2011年4月24日(日)「しんぶん赤旗」

危険物輸送を公募

米空母の放射性廃棄物か

横須賀基地


 米海軍の軍事海上輸送コマンドが、横須賀基地(神奈川県横須賀市)から米国本土へ「危険物」を輸送するための貨物船をチャーターする公募を21日に公示しました。米国政府の調達情報を公開している政府機関(FBO)のホームページで分かりました。

 横須賀基地に配備されている原子力空母ジョージ・ワシントン(GW)は1月から年次定期整備を実施(5月まで予定)。3月21日に福島第1原発事故による放射能の影響を回避するとして、同基地での定期整備を切り上げて出港。海上で整備を続け、今月20日に横須賀へ戻りました。「危険物」は定期整備に伴う放射性廃棄物と見られます。

 公募によれば、運ぶのは20フィートコンテナ(TEU、長さ約6メートル)8個程度。横須賀基地からピュージェットサウンド海軍造船所・中間整備施設(米ワシントン州)に輸送します。同施設は、GWの定期整備で放射線の管理が必要な作業を担当しています。チャーター期間は18日間。積み込み予定日は5月23〜24日まで。作業実施場所は、2009―10年にGWの放射性廃棄物を貨物船に移し替えた13号バース(岸壁)に限定しました。その理由について海上輸送コマンドは「貨物の危険物質(HAZMAT)制限」によるものと説明しています。





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