2011年4月22日(金)「しんぶん赤旗」

40万人 正規雇用へ

エジプト公共部門


 【カイロ=伴安弘】エジプト財務省中央組織運営局は19日、政府関係と公共企業体の労働者のうち非正規雇用契約の40万人を正規雇用契約にすると発表しました。また今後10年以内に70万人を新規に雇用するといいます。

 エジプトでは非正規雇用者は3年を経過すれば正規雇用者になるのが建前になっていましたが、ムバラク前政権下では非正規契約のまま放置されてきました。発表によると、非正規契約が3年を超えない労働者は3年を経て正規雇用者になります。この数はおよそ10万人とみられます。

 新規雇用の70万人のうち3万人については来年の大卒者を雇用するといいます。

 また発表によると、最低・最高賃金を設定する委員会が設置されました。最低賃金については現行の月額400エジプトポンド(約5800円)を当面840ポンドに、さらに第2段階で1200ポンドに引き上げることが検討されます。





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