2011年4月20日(水)「しんぶん赤旗」

独 “原発早期廃炉を”

復活祭平和行動 市民数万人が行動へ

「核兵器廃絶」「リビア軍事介入反対」


 ドイツで毎年恒例の復活祭平和行動が16日のポツダムでの集会から始まりました。25日まで国内外70都市以上(国外はオランダ、ベルギー、スイス)で約80の行動が行われ、数万人の参加者が見込まれています。今年は、核兵器廃絶に加えて、福島第1原発での事故を受けて、原子力発電所の早期廃炉も要求に掲げています。(片岡正明)

 参加者らは、「原発も平和を損なうもの」として、ドイツ国内に17基ある原発の早期廃炉を求めて、17基の所在地のうち12カ所で行動を計画しています。今回、最大規模となりそうなのは、ウラン濃縮施設のあるグローナウで25日に行われる集会とデモ。他都市からもバスで集まり、数千人が参加します。

 同日には、米軍の戦術核があるラインラントファルツ州ビュッヘルで平和集会を開きます。「核のない将来をわれわれに」などの横断幕を掲げ、「核兵器の撤去」を要求して市内を行進する予定です。ビュッヘルでは毎年、海外の平和活動家も参加しています。

 首都ベルリンでは23日に、「核兵器と原発のない未来のために」をスローガンに、原発を運営する電力会社前まで抗議デモをした後、市の中心部にあるブランデンブルク門前で集会を開きます。

 各集会では、アフガニスタンからのドイツ軍部隊の撤退に加えて、北大西洋条約機構(NATO)による対リビア軍事介入への反対も訴えます。

 このほか「サイクリングで平和をアピール」(ブラウンシュワイク、ビーフェルト)、「平和コンサート開催」(ザールブリュッケン)、「核廃絶を求める平和バイクツアー」(ケルン)など多彩な取り組みが行われます。

 復活祭平和行動 1960年にキリスト教徒や市民が核兵器廃絶を求めてデモをしたことが始まり。毎年、復活祭の時期に合わせて、さまざまな平和の課題を掲げて平和団体や労組、教会などが取り組んでいます。





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