2011年4月16日(土)「しんぶん赤旗」

解雇・退職強要許すな

東京で4労組集会 “連帯”に熱気はらむ


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(写真)解雇撤回をめざしてこぶしをつきあげる解雇当事者と参加者ら=14日、東京都豊島区

 「許すな!乱暴な解雇・退職強要 声をあげよう」と14日、東京都豊島区のみらい座いけぶくろで集会が開かれました。航空労組連絡会、日本国家公務員労働組合連合会、日本新聞労働組合連合、JMIU(全日本金属情報機器労働組合)が主催。解雇された当事者や支援者ら1000人の熱気に包まれました。

 日本航空や社会保険庁、アメリカ経済通信社ブルームバーグ、日本IBMなどで相つぐ不当解雇撤回のたたかいを共同でとりくもうというもの。開会あいさつしたJMIUの生熊茂実委員長は、指名解雇や大量解雇など新しい段階にある解雇にストップをかける必要があると強調。新聞労連の東海林智委員長は、「人間らしく働ける社会をつくるために、心からの連帯の気持ちをこめてともにがんばろう」と訴えました。

 解雇撤回を求めてたたかう当事者が報告。日航の不当解雇撤回を求め裁判でたたかう客室乗務員の内田妙子原告団長が、「裁判に勝利し、働く者の命と安全を実現したい」と語り、パイロットの山口宏弥原告団長は、「労働者の権利、空の安全運航はどうあるべきか。国民的な課題だ」とのべました。

 社保庁の不当解雇撤回を求める全厚生闘争団の中本邦彦さんは、「雇用を守るべき厚生労働省が解雇した」と批判し、職場に戻るたたかいをすすめると表明しました。ブルームバーグに対して解雇撤回を求める新聞労連の松井博司さんは、過大なノルマを押し付け、「能力不足」と解雇する業績改善計画(PIP)の実態を報告。JMIU日本IBM支部の代表は、寸劇で執拗(しつよう)に退職強要を迫る面談を告発し、組合加入ではね返したとりくみを紹介しました。

 全国から参加した解雇撤回などを求める24の争議団が紹介され、大きな拍手が送られました。

 開会にあたり、東日本大震災の犠牲者を悼み、黙とうしました。





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