2011年4月15日(金)「しんぶん赤旗」

“復興対策 ズバリ言ってくれた”

TV番組出演 穀田氏発言に反響


 「東日本大震災の復興対策で穀田さんがズバリと言ってくれた。非常に良かった。すっきりした。がんばってください」(福岡県の女性)―。日本共産党の穀田恵二国対委員長が11日放送のテレビ朝日系番組「TVタックル」で示した復興対策の方向性に反響が寄せられています。

 同番組で穀田氏は、いっせい地方選挙の論戦について「“復興にどう立ち向かうか”で鋭い対決がある」と指摘。復興の財源について「民主党内では消費税(増税)を声高に言い始めている。いまの予算を元に戻してでも(復興対策を)やる必要がある。法人税減税や証券優遇税制をあわせて2兆円あるが、ばらまくカネがあるなら、被災地の住民に送ろう」と主張しました。

 その上で穀田氏は、東日本大震災の復旧・復興が急がれている最中に、巨額の税金をつぎ込む改定港湾法が民主、自民、公明各党の賛成で成立したことに触れました。改定港湾法は、京浜や阪神の5港を国際戦略港湾に指定し、2011年度予算で514億円(国費327億円)を計上。水深18メートルの岸壁などに20年度まで約5500億円を投入するものです。

 穀田氏は「今後5500億円もつぎ込むカネがあるなら、青森から茨城まで15港、136の漁港が壊れており、この復興に使うべきだ。ましてや在日米軍へ『思いやり予算』で今後5年間、約1兆円もやる。思いやるべき相手が違う。被災地と被災地の住民を救うべきだ」と述べました。

 福島第1原発事故に対する政府の対応について穀田氏は、(1)菅直人首相や班目(まだらめ)春樹原子力安全委員長が現地視察のために4時間半も原子力災害対策本部を離れたこと、(2)地震や津波による全電源喪失が原子炉の冷却機能を破壊し、炉心溶融を招くことを日本共産党の吉井英勝衆院議員が2005年以来、国会で取り上げ、昨年5月にも質問したのに政府が耳を傾けなかったことを挙げ、「二つの人災がある」と指摘。他党議員から「そうだ」の声があがり、番組出席者が「吉井さんがおっしゃったのはその通りだ」と語る一幕もありました。





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