2011年4月14日(木)「しんぶん赤旗」
日本・ヨルダン原子力協定
承認について採決見送り
衆院外務委員会
衆院外務委員会は13日の理事会で、同日の委員会で予定されていた「日本・ヨルダン原子力協定」の承認について採決を見送ることを決めました。協定は、ヨルダンの原発建設計画に日本企業が参加し、「積極的な原子力ビジネス展開」を可能にするものです。
理事会で日本共産党の笠井亮議員は「福島原発の事故がレベル7となった翌日にこんな協定を承認すれば、国際的な信頼を決定的に失うだけだ」と指摘。「わが党はもともと協定には反対だが、少なくともいま趣旨説明や採決を行うべきではない」と主張し、他党からもあらためて慎重に審議すべきとの意見が出されました。
この日の委員会で笠井氏は、海への放射能汚染水の放出が周辺諸国からも厳しく批判されていることを指摘。内外に事故の現状と収束のためのとりくみについて説明責任を果たし、情報公開を徹底するとともに、積極的に国際的協力を要請するべきだと求めました。
松本剛明外相は「内外の知恵と力を結集して対処しなければいけないというのはその通りだ」と述べました。