2011年4月6日(水)「しんぶん赤旗」

赤字・借金 そこへ震災

宮城・石巻 経営者ら窮状訴え

大門議員調査


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(写真)商工会議所で復興の課題などについて懇談する大門議員(左から2人目)=5日、宮城県石巻市

 日本共産党の大門実紀史参院議員は5日、宮城県石巻市で東日本大震災による被害の現状、支援・復興の課題について商工会議所の役員、経営者と懇談しました。横田有史県議団長、三浦一敏、水沢冨士江の両市議が同行しました。

 石巻商工会議所では、高橋武徳専務理事が応対。「中小企業で利益を出しているのは3割程度で、借金も抱えている」として、長期の無利子融資などあらゆる方法で復興をはかる必要があると語りました。

 また、被災者が失業給付を受けられる特例について「給付額6割では足りない。労働者が仕事を求めて都市部に出ていかないようにする必要がある」と語り、従来の枠組みを超えた対策が必要と指摘しました。

 石巻漁港近くにあるヤマトミ食品工場では、千葉雅俊社長が「1年半前にここに移動したときの借金が数億円あり、損害も10億円前後に上る」と実情を訴えました。保険会社の迅速な保険適用とあわせて、雇用調整助成金について「休業手当の8割が保障されるが、9〜10割にできないか」と述べました。

 大門議員は「中小企業の債務返済は猶予ではなく、3〜5年の凍結が必要だ。復興にむけた街づくりでは、地元の人たちの知恵を出しあう枠組みが必要だ。私たちもそのためにがんばります」と語りました。





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