2011年4月1日(金)「しんぶん赤旗」

リビア外相、英に脱出

カダフィ政権打撃と英政府


 【ロンドン=小玉純一】リビアのクーサ外相は3月30日、チュニジア経由で英国のファーンバラ空港に到着し、外相辞任の意思を表明しました。英外務省報道官が明らかにしたところでは、同外相は亡命を希望したとされます。

 クーサ氏は、リビアの最高指導者カダフィ大佐の有力な側近とみられていることから、英政府はクーサ氏の辞任がカダフィ政権にとって「重大な打撃」となるとしています。辞任の理由は、「カダフィ軍による市民に対する攻撃」と伝えられます。

 同報道官はクーサ氏の行動について、「彼自身の自由な意思によるものだ」とし、「クーサ氏はカダフィ政権の最も地位の高い高官の一人で、カダフィ政権を国際的に代表していた」と述べています。





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