2011年4月1日(金)「しんぶん赤旗」

きょうから新年度 遅れる学校再開

3県の児童・生徒 死亡・不明は1000人超

施設破壊1721校


 東日本大震災の被害が広がっている岩手、宮城、福島3県で、日本の未来を担う小、中、高校の児童・生徒262人が亡くなり、756人が行方不明になっていることが31日までに各県教育委員会への取材で分かりました。教職員の死亡・行方不明は43人(非常勤も含む)になっています。3県で1721校の校舎や体育館など学校施設が破壊され授業に困難をきたす事態になっています(表参照)。そのため、入学式や始業式は大幅に遅れる事態となっています。

 宮城県教委によると、県内の小中高の児童・生徒177人が亡くなり、行方不明の児童・生徒も697人にのぼっています。教職員11人が死亡、非常勤も含めて30人が行方不明になっています。校舎など学校施設の倒壊など何らかの被害にあった学校は689校になっています。

 津波で大きな被害を受けた同県名取市の閖(ゆり)上(あげ)小学校と閖上中学校。

 同小の3月29日現在の児童数は298人。亡くなった児童は1人です。避難生活を送っている児童は96人です。同中学校では同月21日現在で生徒数は156人。亡くなった生徒は11人、行方不明3人、避難所生活を送っている生徒は60人です。両校とも避難所のほかに親せきその他の家に避難している児童・生徒もいますが、人数については把握されていないといいます。

 両校とも、入学式、始業式とも4月21日に行う予定です。ほかの施設を使う方向で場所を協議中。

 閖上小の平山和紀校長は「ランドセルが泥まみれになったりした子どももいます。これについて県の方から援助があったり、PTAや各地の支援から文房具その他が送られてきているので、大変心強い」と話しています。

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