2011年3月28日(月)「しんぶん赤旗」

受託業者が法に違反

法務局の事務で井上議員


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 日本共産党の井上哲士議員は25日の参院法務委員会で、国民の財産権に深くかかわる法務局の登記関連事務で、「市場化テスト」の受託業者が法違反を重ねている問題を追及しました。

 問題の会社はATGカンパニー株式会社とグループ企業のアイエーカンパニー合資会社。

 井上氏は、同社が本社所在地の虚偽登記や年金保険料の納付額をごまかしてきた問題を2度質問しています。

 井上氏は、今回の質問でアイエーカンパニーの2009年分の労災・雇用保険の加入者数が1人しかいないにもかかわらず、同年12月に行われた競争入札で9局40庁423人分の仕事を落札していることを指摘。

 さらに契約社員を本人の同意なしに2社間で繰り返し就労させていたことを告発しました。

 江田五月法相は「指摘された点が確かにあるようなのでしっかり調べたい」と答弁。井上氏が入札審査項目の「法令順守」義務に反しており、入札資格を欠いていると迫ると、江田法相は「改めることがないなら、それなりの措置をとる」と答えました。

 井上氏は、低価格競争により、無法な業者が落札したため、40年間業務に従事し支えてきた民事法務協会のベテラン職員700人以上が3月末で職を失う事態になっていることは許されないと強調しました。





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