2011年3月23日(水)「しんぶん赤旗」

声を掛け合い勇気

支援制度をビラで紹介

宮城・岩沼


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(写真)被災者を訪ね、支援制度を説明する松田さん(中央)=22日、宮城県岩沼市

 宮城県南部の岩沼市では、日本共産党の松田由雄前市議(党仙南地区副委員長)が東日本大震災の津波被害にあった地域に「しんぶん赤旗」を配達しながら、市民の安否確認や要望を聞いています。22日は市の情報や「赤旗」に掲載された被災者への支援制度をビラにして届けました。

 重油のにおいがただようなか、男性(73)と息子(43)は浸水した家から畳を運び出していました。男性は「津波が来たときは、肩まで水につかって、もう少しで流されるところでした」と当時の様子を語りました。

 松田さんは「大変でしたね。無事でよかった」と話しながら、ごみ収集情報や家が床上浸水した人への支援制度などを伝えました。

 土手近くに住む無所属市議は、「うちの田んぼは4枚ともだめになった。息子が4カ月前、うちの隣に新居をたてたばかりだった」。

 市議は、市議会で日本共産党などと共同で、女川原発のプルサーマル計画は慎重にすべきだとする意見書を提出し採択させました。「福島の状況をみると意見書を出して正解でした。また一緒に頼みます」と話しました。

 通りすがりに出会った市民にもビラを手渡し、「テレビで全体のことは分かるが、地域情報がないので助かった」と喜ばれました。

 松田さんは、ガソリン不足のため自転車を使い、2日で10時間以上かけて「赤旗」日曜版を配達し、家屋ごと流され避難した読者からも、「大変ななかよく来てくれた」と歓迎されています。 (田代正則、酒井慎太郎)





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