2011年3月22日(火)「しんぶん赤旗」
仏米英軍
リビア攻撃を継続
カダフィ軍司令部破壊
【カイロ=伴安弘】仏米英の連合軍は20日もリビアのカダフィ軍に対する攻撃を続け、首都トリポリにある軍事司令部の建物を破壊しました。
一方、リビア西部ミスラタではカダフィ軍と反政府勢力の間で激しい戦闘が起きています。
英国は20日夜、連合軍が地中海の潜水艦から巡航ミサイルを発射したことを明らかにしました。米国防総省によると、海兵隊所属のAV8Bハリアー戦闘攻撃機が、リビア政府軍の地上部隊や防空施設を空爆しました。
米仏軍によると、アラブの国として初めてカタールが航空機4機を派遣すると発表しました。仏空母シャルルドゴールが仏南部トゥーロンから出港、デンマーク、ノルウェーもそれぞれ航空機6機を派遣しました。
一方、リビアの反政府勢力が拠点とする都市ベンガジではカダフィ軍が市郊外で進軍を阻止されているといいます。しかしミスラタでは同軍の戦車が市内に入り、反政府勢力との間で激しい戦闘になり、多数の死者が出ているもようです。
カダフィ軍は、20日午後9時からすべての軍が停戦に入ると発表しました。しかし連合軍は、18日の停戦発表後もカダフィ軍が停戦の約束を守らなかったとして、この発表を無視しました。
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