2011年3月21日(月)「しんぶん赤旗」

仏米英 リビア空爆

巡航ミサイル攻撃20カ所


 【ロンドン=小玉純一】仏米英軍は19日、リビア空爆を開始しました。フランス軍戦闘機が同日午後4時45分(日本時間20日午前1時45分)、リビアへの空爆を開始し、カダフィ軍車両を破壊しました。米国防総省は米英軍が少なくとも20カ所を標的に110発の巡航ミサイルで攻撃したと発表しました。

 20日も攻撃は続き、米国防総省が声明で明らかにしたところによると、海兵隊に所属する複数のAV8Bハリアー戦闘攻撃機が、リビア政府軍の地上部隊や防空施設を空爆しました。

 19日の空爆に先立ち、フランスのサルコジ大統領が同日、パリで欧米アラブ諸国の首脳級緊急会議を主催し、リビア市民への暴力停止を求めた安保理決議を実行する武力攻撃方針を確認しました。

 英国のキャメロン首相は、「カダフィ氏は停戦を約束したが停戦を破った」「行動する時だ」と武力行使の意思を示しました。

 クリントン米国務長官は会見で「米国は独自の能力を使う」と述べる一方、「リビアに陸軍を展開しない」と述べました。

 イタリアのベルルスコーニ首相は記者団に軍事作戦参加の意思を表明。

 安保理決議に棄権したドイツのメルケル首相は「われわれは軍事行動に参加しない。アフガニスタンで追加的責任を果たす」と述べました。

 緊急会議には、英仏独伊首脳、クリントン氏の他、アラブ連盟のムーサ事務局長、国連の潘(パン)基文(ギムン)事務総長らが参加しました。





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