2011年3月20日(日)「しんぶん赤旗」

命守る福祉・防災都市に

小池氏が緊急アピール

東京


写真

(写真)福祉・防災都市への決意を語る小池都知事予定候補=19日、都内

 東京都知事選(24日告示、4月10日投票)に出馬する小池あきら予定候補(革新都政をつくる会)は19日、都民への緊急アピール「力を合わせて被災者を救援し、『いのちを守る福祉・防災都市 東京』をつくりましょう」を発表しました。

 東日本大震災の救援・原発事故対策が進められるなかでの知事選について、小池氏は「いまこそ首都東京の持てる力をすべて出しつくすとき」と述べ、被災者の救援、被災地の復興、都民のいのちと暮らしを守るために総力をあげて取り組む都政を実現すると強調しました。都知事として最初にやるべき仕事として、▽被災地にただちに救援物資を届ける▽医師、看護師など医療救援チームの派遣を抜本的に強化する▽活用可能な都営住宅1万戸をはじめ首都東京の持つ力を最大限、提供する―と表明しました。

 また、「計画停電」を行っている東京電力に対し、医療機関や介護施設などに最優先で電力供給させるよう強く求めるとしています。

 原発史上最悪の福島原子力発電所事故については、ヨード剤の備蓄や放射線観測体制の強化などの緊急対策を提起しています。そして、安全最優先の原子力行政に転換し、原発だのみから抜け出して再生可能な自然エネルギーでエネルギー自給自足の東京をめざすと語りました。

 小池氏は、都民の命を守るための医療や福祉の施策が大切であることを力説。石原知事が福祉を後退させただけでなく、「地震は自然災害だが、地震による災害は人災だ」とした革新都政時代の都震災予防条例(1971年制定)を、石原知事が震災対策の原則の第一は「自らの生命は自らで守る」という自己責任原則を基本とした「震災対策条例」に改悪したことを批判。「災害における弱者は高齢者、妊産婦、子どもだ。石原都政の福祉切り捨てと防災対策軽視は一体のものだ」と指摘し、「いのちを守る福祉・防災都市東京」への転換の必要性を強調しました。





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