2011年3月17日(木)「しんぶん赤旗」

漁港復旧へ支援早く

田村議員 津波被災の要望聞く

千葉・旭


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(写真)天井付近まで津波が達した跡が残る家で、片付けに追われる住民から要望を聞く田村参院議員(左から2人目)=16日、千葉県旭市

 東北地方太平洋沖大地震による津波で死者12人、行方不明者3人が出ている千葉県旭市を16日、日本共産党の田村智子参院議員、太田まさのり市議、木幡充県議団事務局長、笠原正実北部地区委員長らが訪れ、被害の実態を調査、明智忠直市長などから要望を聞きました。

 明智市長は「市内に早急に仮設住宅をつくること、災害救助の専門家による人的支援をお願いしたい」と話しました。

 同市は家屋の全壊339、半壊164、現在も612人が避難し、水道がようやく復旧したばかり。濁流に押しつぶされた家や積み重なった車など、津波の爪あとが残されています。電柱の中ほどまで波が達した形跡も。住民は余震の続くなか片付けに追われ、つえをついた高齢者がおわんで泥をかきだすなど、人手や機材が不足する様子が見られました。

 犠牲者の出た食料品店のすぐ近所で時計や眼鏡の店を営む男性(58)は、「一度避難したが荷物を取りに戻ったところ、一気に腰の高さまで波がきた。携帯電話をつかむ間もなく妻と2階へ逃げた。いまは下水道を一日も早く復旧してほしい」と語りました。

 田村氏らは、幅や深さが数十センチにもわたる地割れや陥没、地盤の液状化が起きた保育園、何隻もの船が岸壁に乗り上げた飯岡漁港も調査。海匝(かいそう)漁業協同組合の守部幸一常務理事は「網や機材など大量のごみの撤去、漁港の機能の復旧、休業中の補償をしてほしい」と要望を語りました。





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