2011年3月14日(月)「しんぶん赤旗」

食料も電気もほしい

塩川議員に切実な声 茨城


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(写真)津波の被害について住民の声を聞く塩川氏(手前右から2人目)=13日、茨城県北茨城市

 日本共産党の塩川鉄也衆院議員は13日、東日本大震災の被害調査のために茨城県日立市、高萩市、北茨城市を回りました。3市ともまだ水や電気、電話の復旧が不十分で、地震による津波被害の大きな爪痕が見られるところもあり、住民や自治体から切実な声が寄せられました。

 津波で死者が出た北茨城市の大津港一帯では、倒壊家屋がいくつも見られ、住民は津波で押し寄せた泥やごみを家から出しているところでした。動かなくなった車が道路をふさいでいたり、家屋に突っ込んでいます。漁に使う大きな網も大量に家屋の中や外側に巻きついていました。

 住民から「今はとにかく片付けるしかないが、生活は本当に再建できるのか。補償制度はどう適用されるのか」などの不安の声が寄せられ、塩川氏は「制度も被害実態に合わせ、生活を立て直せる支援にしていくべきだ。現場の具体的な声を政府に伝え、国会で取り上げていきたい」と応えました。

 被害現場の調査後、北茨城市役所で党市議らとともに豊田稔市長と懇談。豊田市長は「水も食料も電気もほしいが、特に電気を」と、電力会社の管轄地域にとらわれない柔軟な電力供給を国に要請してほしいと訴えました。

 また、豊田市長は福島原発の異常による避難民を市で2000人受け入れることを明らかにし、「こういう緊急時こそ、市内にもある雇用促進住宅を使えるようにすべきではないか」と提起。

 塩川氏は「その通りです。政府は雇用促進住宅を廃止する方針だが、廃止を撤回させ、使えるように政府に働きかけたい」と述べました。





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