2011年3月12日(土)「しんぶん赤旗」

客室乗務員口頭弁論 職場復帰必ず

東京地裁


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(写真)口頭弁論のために東京地裁に向かう日航客室乗務員の原告ら。前列左から2人目が陳述した内田原告団長=11日、東京都内

 パイロットと客室乗務員を整理解雇した日本航空に対し、146人の原告団が不当解雇撤回・原職復帰を求めている裁判で、客室乗務員72人の原告の第1回口頭弁論が11日、東京地裁で行われました。

 意見陳述で、内田妙子原告団長(57)は、1977年のクアラルンプール墜落事故で同期の仲間を失うなど事故の歴史を振り返り、「私たち客室乗務員は保安要員である責務を胸に刻んで乗務してきました」と強調。安全のために発言した日航キャビンクルーユニオン(CCU)の組合員が会社に昇格差別を受けて管理職になれず、年齢で解雇対象となったと、人選基準の不当性を訴えました。原告団や傍聴者のなかには、涙を流しながら、聞く人もいました。

 不当解雇によって、現場は物がいえない職場となっているとのべ、「一日も早く職場復帰を果たしたい」と公正な審理を求めました。

 原告代理人の安原幸彦弁護士は、日航の破綻原因は政治的圧力で航空機を購入させるなどゆがんだ航空行政と放漫経営にあり、労働者の人件費は国内外の他社と比較しても低いことを指摘しました。

 客室乗務員の人員削減は、目標662人に対し762人も退職したのに解雇を強行したと批判しました。





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