2011年3月10日(木)「しんぶん赤旗」

岡山・米軍機低空飛行問題

即時中止・賠償求めよ

平和委、県に申し入れ


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(写真)県に申し入れる大西会長ら平和委員会の代表。右端は武田県議=9日、岡山県庁

 岡山県平和委員会は9日、同県津山市で民家の土蔵が全壊する被害を出した米軍機の低空飛行(2日)問題で、損害賠償と低空飛行の中止を求めるよう、石井正弘県知事に申し入れました。

 大西幸一会長ら代表4人が、被害を受けた井口貞信さん(66)宅を訪ねた現地調査をふまえ、「人命をも巻き込むおそれのあった危険な事故だった」とし、対策を求めました。(1)アメリカ政府と米軍に抗議し、低空飛行の即時中止と謝罪を求める(2)井口さんと騒音被害者への損害賠償(3)一帯の爆音被害の調査(4)低空飛行の目的、コースなど明らかにする―を要求しました。

 応対した県の佐藤兼郎危機管理監は「防衛局は低空飛行したのは米軍機であることを確認した。被害との因果関係を調べている」とし、「低空飛行はやめてくださいと国に求めたい」と答えました。

 同席した日本共産党の武田英夫県議は「米軍は日米合同委員会で決められた規則に従っていたと断定したが、私は規則を守っていないと思う」とのべました。党が調査・収集した県北各地の目撃情報から、最低安全高度以下を飛行した疑いが強いことをあげ、「米軍の発表に疑いをもって対処しなくてはいけない」と要求しました。





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