2011年3月10日(木)「しんぶん赤旗」

専業主婦救済

年金受給権保障せよ

衆院委で高橋議員 追納機会の拡大を


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(写真)質問する高橋ちづ子議員=9日、衆院厚生労働委

 日本共産党の高橋ちづ子議員は9日の衆院厚生労働委員会で、専業主婦(第3号被保険者)の国民年金への切り替え漏れ問題をとりあげ、国民の年金受給権を守る立場で対応するよう求めました。

 高橋氏は、撤回した救済措置について、年金業務監視委員会から「違法の疑い」と指摘されていることをあげ、ずさんな政府の姿勢を指摘。昨年3月に方針を決めたのに課長通知を出したのは12月で、その間に、第3号被保険者の年金記録にかかわる救済や、追納を2年前までから10年前まで可能にする改正案を審議していたと指摘すると、内山晃総務省政務官は、「鋭い指摘で、10年に限らず25年前からも納付できるよう求めるべきだと思う」と答弁しました。

 高橋氏は、新たな救済措置によって、「記録の回復によって逆に減額になったり、まじめに払ってきた人たちが不利益になってはならないことだ」と指摘。大塚耕平厚労副大臣は、「まったくその通り」と答えました。

 高橋氏は、国民年金法が、生存権保障の憲法25条にもとづいていることを示し、追納機会を拡大するとともに、最低でも国庫負担分2分の1は未納でも給付される、免除と同様の扱いにすべきだと主張。この問題以外の無年金障害者、無年金、低年金となっている人にも同様の措置を求めました。

 高橋氏は、無年金、低年金問題の解決のためには、日本共産党としても提案している最低保障年金をめざすべきだと主張。細川律夫厚労相は、「法律によって検討していく。いろいろ工夫していきたい」と応じました。





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