2011年3月4日(金)「しんぶん赤旗」

アラブ連盟「暴力停止を」

リビア政権に非難声明 外相会議

　【カイロ＝伴安弘】アラブ連盟（２１カ国と１機構、うちリビアは資格停止中）は２日、カイロで外相会議を開き、反政府デモに流血の弾圧を加えているリビアのカダフィ政権を非難し、同政権に対し「あらゆる形の暴力」の即時停止を求める声明を発表しました。

　声明は、リビア国民への人道支援を早急に行うよう呼びかけました。

　声明はまた、リビアに対する外国軍の介入を拒否する一方、リビア領空への飛行禁止空域設置を検討したことを明らかにしました。

　飛行禁止空域について声明は、「リビアの市民を保護し、その安全を保障するための最善の手段について」協議したと言及。アフリカ連合（ＡＵ）と協議し、調整すると述べていますが、最終判断は出していません。

　同連盟のムーサ事務局長は会議後、リビア情勢について、「リビア国民が自分たちの意見を自由に表明できるかどうかの問題である」と指摘。「国民を流血の攻撃の対象とすることはあってはならない」と述べました。

　外相会議では、リビアの資格停止の継続と、今月末に予定されていたアラブ首脳会議を５月半ばまで延期することを決定しました。

　同連盟では、２月２２日の緊急の大使会議で、「政府が国民の要求と安全を保障するまで」の間、リビア政府の参加資格の停止を決めていました。

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