2011年3月1日(火)「しんぶん赤旗」

残業代不払いに悪用

変形労働時間制を廃止

洋麺屋五右衛門 全パートに朗報


 洋麺屋五右衛門など外食チェーンを展開する日本レストランシステム(東京都渋谷区、約420店舗)が、残業代を支払わないために違法に導入していた「変形労働時間制」を廃止することが分かりました。5200人の全パート・アルバイト従業員が対象となります。同社に残業代支払いと労働基準法の順守を求めていた首都圏青年ユニオンが28日、厚労省内の記者会見で明らかにしました。日本レストランシステムは2月15日に、5月16日から廃止する、と青年ユニオンに通知しました。

 記者会見で、洋麺屋五右衛門でアルバイトとして働いていた組合員の須藤武史さん(29)は、「団体交渉のなかで、残業代が削られていることに気づいた。働いた分の賃金を認めないしくみが廃止されてうれしい」と語りました。

 笹山尚人弁護士は、「変形労働時間制を時給で働くパート・アルバイトに適用するのは問題だ」と指摘。「須藤さんに払わせた残業代は12万円だが、労働者の権利実現への効果は計り知れない。全社的に対応を改めさせたのは、画期的だ」と強調しました。

 須藤さんは09年6月、東京地裁に提訴しました。10年4月の判決は、変形労働時間制を無効とし、会社側に未払い残業代、労基法に基づく懲罰的損害金などあわせて12万3千円を支払うよう命じました。

 会社側は控訴しましたが、東京高裁で会社側が労基法を順守すると約束して和解が成立していました。


 変形労働時間制 労働基準法の労働時間規制の例外的制度で、季節によって繁忙に差がある業種などに対応し、一定期間(1カ月以内など)の平均労働時間が法定(週40時間)の範囲内で認めているもの。就業規則の規定や書面による協定、変形期間について事前に労働時間を特定するなど厳しい要件があります。





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