2011年2月22日(火)「しんぶん赤旗」
米軍飛行訓練 爆音苦情が殺到
群馬県「即時中止を」
群馬県は21日、県上空で繰り返されている米軍機飛行の即時中止を働きかけるよう、外務、防衛両省に要請しました。また在日米国大使と同米軍司令宛てに飛行中止を求める要請書を郵送しました。
県企画部地域政策課によると、井野佳一同副部長らが両省を訪れ、昼夜を問わず県民に恐怖感を与える危険な飛行が行われ、多くの県民から苦情が寄せられていることを報告。「県民生活に深刻な影響を与える米軍機の飛行は容認しかねる」と、即時中止など適切な対応をとるよう米軍に強く要請するよう求めました。これに対し、両省の担当者は「真摯(しんし)に受け止め対応する」とのべたといいます。
2010年度に県や市町村などに寄せられた苦情件数は513件(21日現在)で、08年度の326件、09年度の478件を上回っています。特に爆音がひどかった今月14日から18日は、前橋、高崎両市を中心に計296件の苦情が殺到。「テレビが聞こえない。子どもが怖がっている」「受験勉強の妨げだ」「状況が変わっていない。習慣になっては困る」などの抗議や「知事自らが行動して」といった要望が寄せられました。
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