2011年2月9日(水)「しんぶん赤旗」

“業績上は整理解雇不要だが更生計画は反故にできない”

日航会長


 稲盛和夫日本航空会長は8日、日本記者クラブの記者会見で、同社が165人のパイロット、客室乗務員の整理解雇を強行した問題に触れて「会社業績は日を追うごとによくなっている。160人を残すことが経営上不可能かといえば、そうではない」と認めました。しかし「金融機関、債権者、裁判所などに約束した(日本航空の)『更生計画』を1年もたたないうちに反故(ほご)にしてしまうことはできない」などと語りました。

 日本共産党の志位和夫委員長は1月27日の衆院本会議代表質問、2月2日の同予算委で、ベテランの機長や客室乗務員を年齢などでバッサリ切り捨てる日航の人員削減のやり方が「安全第一」であるべき航空会社再建のあり方に反するとただしました。大畠章宏国土交通相は「安全を確保して再生をはかるのか(日航を)呼んで確認する」と答弁しました。しかし、稲盛氏は同日の会見で昨年1月会長就任後の再生の取り組みの成果を強調し、収益最優先の経営姿勢は崩しませんでした。





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