2011年2月6日(日)「しんぶん赤旗」

爆音訴訟2万2000人

第3次提訴へ「静かな夜 取り戻す」

沖縄・嘉手納


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(写真)第3次訴訟について決意をのべる新川氏(左端)はじめ嘉手納基地爆音差止訴訟原告・弁護団=5日、沖縄市

 「静かな夜を返せ」と米軍嘉手納基地周辺の住民ら5542人が日米両政府に米軍機の飛行差し止めや損害賠償を求めた新(第2次)嘉手納基地爆音差止訴訟の原告団・弁護団が5日、沖縄市で記者会見し、3月28日に第3次訴訟を提起することを正式に明らかにしました。

 原告団などは、最高裁が先月27日、2次訴訟で上告を棄却したことについて、「被告国による爆音発生への関与と被害の放置を改めて容認し…司法の役割と責任を放棄した」と批判。「真に『静かな夜』を取り戻す日まで、たたかい続ける」と表明。そのうえで、第3次訴訟は、原告が実質3カ月間の募集で7492世帯、2万2063人(4日現在)に達したことを明らかにしました。

 第3次原告団長を務める予定の新川秀清・元沖縄市長は「嘉手納町民の3人に1人が立ちあがった。戦後65年、復帰後38年間虐げられてきたことへの怒りが爆発したものだ」とあいさつしました。

 同弁護団長を務める池宮城紀夫弁護士は「裁判の短期決着をめざすが、沖縄の基地の現状を日米両政府が根本的に解決しない限り、民衆の怒りはおさまらない」と語りました。





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