2011年1月28日(金)「しんぶん赤旗」

生活改善につながる賃上げを

国民春闘共闘が総決起集会


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(写真)春闘勝利に向けて唱和する参加者=27日、東京都内

 2011年国民春闘を「目に見え、音に聞こえる春闘に」―。本格的に始まった春闘勝利めざし、国民春闘共闘委員会は27日、総決起集会を東京都内で開きました。会場は1100人の熱気につつまれました。

 主催者あいさつした大黒作治代表委員は、大企業が内部留保を244兆円もためこむ一方、労働者の賃金はピークから30兆円も下がったと指摘。今春闘はすべての労働者の賃上げを勝ち取り、内需主導で景気回復の軌道にのせる重要なたたかいだと強調しました。

 菅内閣が6月をめどに結論をだすとしている環太平洋連携協定(TPP)参加反対、消費税増税に反対する運動をすすめると表明。日本航空と社会保険庁職員の不当解雇について、「政府が深く関与する人権侵害を許すことはできない」として、解雇撤回の大きな支援を訴えました。

 各労組の代表が春闘勝利にむけた決意を表明。出版労連の代表は、本が売れずに長時間・過密労働になっていると語り、「生活改善につながる賃上げを」と発言。「春闘再構築の土台は地域の運動だ」と語ったのは、東京・三多摩春闘共闘の代表です。東京土建の代表は、2万人のアンケートで、93%が「生活が苦しい」と答えたと報告し、「労組ががんばらないといけない」と表明しました。

 航空労連絡会の近村一也議長は、日航が人員削減目標を突破し、史上最高の利益をあげているにもかかわらず解雇を強行したと告発。「日航の再建とは、利用者に安心して乗ってもらうことだ」と語り、解雇撤回のたたかいへの支援を訴えました。





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