2011年1月20日(木)「しんぶん赤旗」
戦闘機F22A訓練やめよ
沖縄・嘉手納基地 三連協が抗議
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沖縄県の米空軍嘉手納基地にF22Aラプター戦闘機が今月13日から15機飛来し、4カ月間にわたって一時配備する問題で、同基地を抱える北谷町、沖縄市、嘉手納町で構成する三市町連絡協議会(三連協、会長・野国昌春北谷町長)は19日、嘉手納基地第18航空団、外務省沖縄事務所、沖縄防衛局を訪ね、飛来に強く抗議し、訓練の中止を求めました。
応対した各担当者は「日米同盟のための訓練で、地域住民に配慮している」「日本の防衛と周辺地域の安定上、中止は求めない」などと回答。これに対し、野国会長は「昨日もF22Aが訓練で100デシベルを記録している。地元住民は負担軽減を感じていない」と批判しました。宮城篤実副会長・嘉手納町長は、日米地位協定に外来機の規制についての実効性がないことを指摘。「国家の反対側にある住民の生活環境、安全、人権を守るために、真剣に国家間の交渉を行うべき」だと求めました。
またF22Aが昨年11月に米本国で墜落事故を起こしているとして、「欠陥機だ。一歩間違えば、住民を巻き込む大惨事につながる」とのべ、「目に見える基地負担の増加と一方的な基地機能強化」だと強く抗議しました。
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