2011年1月14日(金)「しんぶん赤旗」

沖縄防衛局長が視察

ヘリパッド予定地 住民の抗議受け


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(写真)真部局長(左手前)に状況を説明する住民ら。左奥2人目が赤嶺議員13日=沖縄県東村高江

 沖縄県東村高江の米軍ヘリパッド問題で13日、沖縄防衛局の真部朗局長が、高江のヘリパッド建設予定地を現地視察しました。

 昨年暮れ、同局が早朝に工事を強行し、米軍ヘリが県道上空で低空飛行し住民の監視テントを損壊した問題で、「高江ヘリパッドいらない住民の会」などが2回にわたり沖縄防衛局を訪れて抗議し、局長に現地視察を求めていたものです。調査には、地元住民や多くの支援者らが参加。日本共産党からは赤嶺政賢衆院議員、前田政明、渡久地修、玉城ノブ子、西銘純恵各県議がかけつけました。

 住民らは真部局長に、防衛局が設置したフェンスが県道を封じている状況や、ヘリによる損壊の状況を説明。ヘリの騒音をおさめたビデオも上映。「米軍のヘリを使って当時の現状を再現し検証を」「通行妨害での裁判を取り下げよ」などと求めました。「住民の会」の伊佐真次さんは「私たちは安全のために説明を求めてきただけ。午後10時を過ぎてもヘリが飛ぶ状況があるが防衛局は何らの回答もしていない」と訴えました。

 真部局長は「新しい詳細な貴重な情報をいただいた。米軍(の言い分)との食い違いがあると感じている。騒音もかなり大きいと認識した」と語りましたが、「(住民側が)ご理解いただけたら裁判もなくなり、説明も十分にする」と、工事を続行するという強硬姿勢は崩しませんでした。

 現地での事前集会で前田県議は「辺野古と高江は一つの問題、力を合わせて頑張ろう」、赤嶺衆院議員は「県内のたらいまわしでは負担は軽くならない」と訴えました。





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