2011年1月9日(日)「しんぶん赤旗」

消費税増税とんでもない

TBS系番組 小池氏が批判


 日本共産党の小池晃政策委員長は、8日放映のTBS系「サタデーずばッと」に出席し、消費税増税や閣僚に対する問責決議をめぐる国会運営のあり方などについて、各党の論客と討論しました。

消費税増税問題

 みのもんた氏が、野党は消費税増税を目指す民主党の超党派協議の呼びかけに応じるかと問いかけたのに対し、自民党の小坂憲次参院幹事長は、与党が予算案の修正協議に応じれば「われわれも協議に入っていく」と発言。公明党の高木陽介幹事長代理は「順番が違う」として、同党が呼びかけた「福祉社会ビジョン」についての議論に民主党が応じれば「イエスになる」と述べ、みんなの党の浅尾慶一郎政調会長も、消費税を全額地方財源にすれば「応じられる」などと、いずれも“条件つき”で協議に応じる姿勢を示しました。

 小池氏は、「順番が違うのではなく、方向が違う」と述べ、次のように批判しました。

 小池 (民主党政権は)マニフェストとはまったく逆に、介護でも、医療でも、社会保障をどんどん悪くする方向を出しています。財界にいわれて法人税減税をしながら消費税増税などとんでもない。こんなことをやったら、最小不幸社会どころか、最大不幸社会になります。

 社会保障の問題、財政再建の問題も含めて、国会の場で堂々と議論すべきです。自民党も一緒になって“みんなで渡れば怖くない”というやり方で協議の場をつくり、超党派で合意をつくってしまおうというやり方は絶対おかしい。

閣僚問責問題

 昨年の臨時国会で参院の問責決議を受けた仙谷由人官房長官らを含む内閣改造の行方が焦点に。小坂氏は仙谷氏が辞任しなければ「スタートができない」などと、国会審議拒否の姿勢を示しました。

 小池氏は、日本共産党は「審議拒否という態度は取らない」と述べ、「菅政権のやり方全体を支持できないから問責決議に賛成したのであって、交代すればそれですむという問題ではない。(国会で)きちんと議論すべきだ」と強調。この問題で国会審議を拒否するのは「間違っている」と批判しました。

 岩見隆夫・毎日新聞客員編集委員は、閣僚の問責をめぐる民主党と一部野党との対立について、「政界全体の“内輪もめ”という印象が強い。(必要なのは)小池さんもいわれた“おとな”としての野党の対応だ」と訴えました。





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