2011年1月9日(日)「しんぶん赤旗」
NTT松山裁判 見せしめ配転やめさせる
全国初 地元復帰勝ち取る
重見さん 8年半ぶり
NTTリストラ松山裁判の原告・重見幸春さん(59)が1月1日付で地元配転になり、5日、8年半ぶりに愛媛県松山市の職場に復帰しました。NTTの不当配転とたたかい、地元復帰を勝ち取ったのは全国で初めてです。
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NTTの「50歳退職・賃下げ再雇用」制度に応じなかった重見さんは、2002年7月に名古屋市へ遠隔地配転され、4年後の06年7月に大阪へ再配転されました。
重見さんは、同じように名古屋へ配転された高野長蔵さんと大阪へ配転された矢野佳久さんとともに02年10月、松山地裁に提訴し、NTTの不当な見せしめ配転とたたかってきました。
松山地裁では重見さんらの訴えは認められませんでしたが、昨年3月の高松高裁判決では、06年7月の再配転は違法との判断が出され、逆転勝訴しました。NTT西日本は上告し、現在、最高裁で争われています。
今回の重見さんの松山復帰配転は、高松高裁勝利判決を力に勝ち取られたもので、全国のNTTリストラ反対闘争にとっても大きな前進と言えます。
最高裁でも必ず勝利を
重見さんの話 退職まで残り3カ月となった時点での地元復帰配転ですが、これまでのたたかいと高松高裁勝利判決の力で勝ち取れたと確信しています。会社は、あくまで「業務上の必要で」と言っていますが、3カ月しか残っていない私をわざわざ地元に戻したことがその“真実”を物語っています。最高裁でも必ず勝利する決意です。これまでNTTリストラ反対と裁判闘争にご支援をいただいたみなさま、最後まで地元に戻す取り組みを続けてくださった地元支援者のみなさまにお礼を申し上げます。また、配転先の名古屋・大阪で、苦しいときに支えていただいた多くのみなさまに心から感謝を申し上げます。
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