2011年1月6日(木)「しんぶん赤旗」

公共投資大幅削減へ

ベトナム政府「経済効果低い」


 【ハノイ=面川誠】ベトナム計画投資省は、2011年度の公共投資を国内総生産(GDP)の3・5%以内に抑えるべきだとの立場を明らかにしました。5日付のベトナム各紙が伝えました。

 計画投資省は昨年9月、公共投資がGDPの40%以上に達していると発表。世界でも最も公共投資の割合の高い国の一つだと指摘しました。

 同省は、公共投資を行う場合には経済効果を最優先に考慮すべきにもかかわらず、未熟な投資管理機能、公務員による資金の着服などの汚職、複数の法律にまたがる不統一な投資関連規定のせいで、経済効果が低い水準にとどまっていると批判しました。また、巨額の公共投資がインフレを助長し、マクロ経済の不安定をもたらしていると指摘。公共投資を徐々にGDPの10%程度に減らし、さらに3・5%以内に抑える努力が急がれるとしています。

 2011年度の国家予算の歳入総額は605兆ドン(約2兆5300億円)で、120兆ドン(約5000億円)の赤字。公共投資に回される国債発行額は45兆ドン(約1880億円)です。





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