2011年1月4日(火)「しんぶん赤旗」
コプト教徒の保護要求
爆弾テロ事件 青年たちがデモ
エジプト
【カイロ=伴安弘】エジプト第2の都市、アレクサンドリアにあるキリスト教の一派コプト教の教会前で1日起きた爆弾テロ事件をめぐり、同教徒の青年たちが2日、エジプト当局にいっそうの保護を求め、同市と首都カイロでデモを行いました。この事件では21人が死亡、97人が負傷しています。
アレクサンドリアのデモには数百人が参加し、一部が警官隊と小競り合いになりました。抗議行動は夜になっても続きました。
カイロでも青年たちが同市のコプト教会を弔問に訪れた内相など政府関係者に詰め寄り、内相の車が帰る際には一部が投石する騒ぎとなりました。
今回の爆弾テロはイラクのアルカイダ系テロ組織によるものとみられます。治安当局は事件に関連し7人を拘束し取り調べているとされます。
エジプトの人口の9割を占めるイスラム教徒の頂点に立つアズハル・モスクのタイエブ師はコプト教のシェヌーダ法王を訪問し、事件の犠牲者に弔意を表しました。

