2010年12月29日(水)「しんぶん赤旗」

北京、最賃21%増額

「低収入労働者の底上げ」へ


 【北京=小寺松雄】北京市は27日、来年1月から市内の労働者の月最低賃金を現行の960元(約1万2000円)から約21%引き上げ、1160元(約1万4500円)にすると発表しました。同市が現行最賃額を実施したのは今年7月からで、6月までと来年1月からを比較すると1・45倍に上昇することになります。

 パート従業員の最低時給も現行の11元(約140円)から13元に上がります。

 北京市労働部は「北京で新しく仕事につくと、多くは1300〜1400元になっている。今回の措置の主眼は、低収入労働者の底上げにある」と説明しています。

 これまで中国で最低賃金が一番高いのは上海で、1120元でした。北京の引き上げ措置は他地域へも波及するとみられます。

 今年7月の北京の引き上げ後、海南、安徽、江西、雲南の各省が後追いする形となりました。引き上げ幅が大きいのも特徴で、海南省の都市部では今年7月に30%以上引き上げています。





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