2010年12月26日(日)「しんぶん赤旗」
協会けんぽ 保険料上げ
来年度 年3000円の本人負担増
全国健康保険協会は25日までに、中小企業のサラリーマン約3500万人が加入する全国健康保険協会管掌健康保険(協会けんぽ)の2011年度の全国平均保険料率について、現在の9・34%(労使折半)から9・50%に引き上げることを決めました。24日閣議決定された11年度政府予算案で協会けんぽへの国庫負担額などが決まったことを受けたものです。
平均的なケース(年収380万円)で、年間約3000円の本人負担増となります。景気低迷で加入者の賃金が下がり保険料収入が落ち込んで財政が悪化しているにもかかわらず、国庫負担率が増えないことが要因です。協会けんぽの保険料率は現在、都道府県ごとになっています。地域の医療費を反映した都道府県別の保険料率は来年1月に決まります。
協会けんぽの保険料率は今年4月に8・2%から9・34%に大幅に引き上げられ、平均的なケースで本人負担額が年間2万1000円増えたばかりです。2年連続の引き上げで、中小企業の事業主とサラリーマンの家計を直撃します。
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