2010年12月23日(木)「しんぶん赤旗」

「普天間」継続で脅し

仙谷長官 外相の発言追認


 仙谷由人官房長官は22日の会見で、前原誠司外相が前日、米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)の同県名護市辺野古への「移設」が実現するまでは、同基地が継続使用されるとした発言について、「現時点で全てを総合的に判断すると、そういうことになるのではないか」と述べ、擁護する姿勢を示しました。

 前原外相発言は21日の仲井真弘多沖縄県知事との会談後にあったもの。「日米の合意に基づき辺野古移設を進めたい」とした上で、「沖縄県が『県外』(移設)を要望し、辺野古を受け入れてもらえない以上、当面は普天間飛行場の継続使用にならざるを得ない」と表明し、学校や病院の“移動”の検討を求めました。

 この問題では菅直人首相が17日に仲井真知事と会談した際、「辺野古移設はベターだ」と述べ、県民の怒りを買いました。今回の前原外相、仙谷官房長官発言は、“ベターな案を受け入れないなら普天間は動かない”という脅しであり、「県内移設」以外は絶対に許さないというものです。

 仙谷官房長官は13日の会見で、辺野古「移設」について「甘受してもらいたい」と述べて大反発を浴び、翌日になって撤回に追い込まれていました。今回の事態は、撤回はしたが、何も反省していないということを示すものでもあります。

痛み理解していない 沖縄県民怒りの声

 仙谷由人官房長官の発言に、沖縄県民から怒りの声があがっています。

 「普天間米軍基地から爆音をなくす訴訟団」の高橋年男事務局長(57)は「“沖縄本島からウチナーンチュ(沖縄県民)を追い出してでも基地を造る”というふうにしか聞こえない」と憤ります。

 「“危ないので基地周辺から移転しろ”というなら普天間基地や嘉手納基地(嘉手納町など)のある本島中部に人が住むところはありません。基地は米軍占領下で銃剣とブルドーザーによって土地を奪って造られました。滑走路の下には、たくさんの遺骨が弔いもされずに眠っています。県民の痛みを全く理解していません」と語ります。

 「とんでもない発言です。何か目先の『負担軽減』策を出せば、県民が県内『移設』を認めるとでも思っているのでしょうか」と言うのは西原町の女性(56)。

 「普天間基地は、どこかに負担を移す『移設』ではなく、閉鎖・撤去しかありません。世論を広げるために頑張りたい」





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