2010年12月22日(水)「しんぶん赤旗」

TPP参加めぐり白熱

テレ朝系番組 小池氏が発言


 日本共産党の小池晃政策委員長・前参院議員は20日放映のテレビ朝日系「たけしのTVタックル言わずに年を越せるか3時間SP」に出演し、各分野の市民50人、各党の国会議員らと議論しました。

 中小企業やサラリーマンのくらし、環太平洋連携協定(TPP)をめぐる問題などがテーマで、50人の市民から政治家への「直談判」発言では民主党政権の内政・外交の対応に不満・不信が噴出しました。

 TPP問題では農業者らが「これでは、日本から農業はなくなってもいいということだ」などと政府や与党へ怒りをぶつけました。

 小池氏はTPPによって「日本の食料自給率は13%、コメは1割になる。(外相の)前原さんは1・5%の農林水産業のためにその他の人が犠牲になっていいのかというけれど、食の安全はすべての国民にかかわる問題だ」と指摘しました。

 そして、「日本の農産物の平均関税率が12%なのに対してヨーロッパで平均2割、南米で3割から4割、韓国では62%の関税で国民の食物は自分たちで守るとがんばっている。これは農業を守るというだけでなく、日本の国のかたち、安全保障にもかかわる問題だ」と発言しました。

 民主党の長妻昭衆院議員は「私は基本的に(TPPに)賛成で、日本が貿易立国で生きていくためには国際競争力を強化する」と発言しましたが、企業経営者からは「関税をなくせば工業製品の輸出が増えるというほど甘くない」という指摘もありました。

 市民参加者の50人アンケートでは「民主党への政権交代が失敗だったと思う人」が36人にのぼり、「今までで一番多いんじゃないですか」の声があがりました。一方、「自民党に戻ったほうがいいと思っている人」は23人にとどまりました。





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