2010年12月21日(火)「しんぶん赤旗」
朝鮮半島情勢
緊張緩和声明を協議
安保理での合意、持ち越し
【ワシントン=西村央】国連安全保障理事会は19日、北朝鮮による韓国・延坪島砲撃後の朝鮮半島情勢への対応について緊急会合を行いました。情勢が再び緊迫化しているもとで、南北両国に緊張緩和を呼びかける声明案について協議。この日は合意に至らず、協議は20日以降に持ち越しとなりました。
米メディアなどによると、緊急会合を呼びかけたロシアが提出した声明案は「朝鮮半島での緊張を激化させるあらゆる措置を避けること」をすべての関係国に要求。韓国、北朝鮮双方に「最大限の自制」を求めるものとなっています。
さらに、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長にたいして、当面の緊張解決の協議のため、韓国、北朝鮮の双方に特使を送ることを求めています。
中国はロシア案に同調の構え。米、英、日などは、韓国と北朝鮮の双方を同等に扱う表現ではなく、11月末の北朝鮮による延坪島攻撃を「名指しして批判」するよう要求しました。
協議が進められましたが、平行線をたどりました。20日も続行されます。この日の安保理協議の場には、韓国と北朝鮮の代表も一時参加しました。
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