
2010年12月21日(火)「しんぶん赤旗」
守るぞ農業・地域経済
TPP反対 全市町村が参加 北海道・上川
真下道議が出席
![]() (写真)1600人が参加して、TPP反対決議をあげた、北海道上川地方総決起大会=20日、旭川市 |
北海道上川管内の全市町村の農業や商工会議所、消費者団体関係者などが一堂に会し、「TPP(環太平洋連携協定)を検証し地域を守る上川地方総決起集会」が20日、旭川市で開かれました。
会場いっぱいの1600人が参加。そろいの鉢巻きを締め、「日本農業を守れ、守るぞ地域経済」と気勢をあげました。
「TPP上川地方対策連絡協議会」(上川地方総合開発期成会、上川地区農業協同組合長会、全上川農民連盟)が主催したもの。上川総合振興局や上川地区森林組合振興会など18団体が共催に名を連ねました。
主催者あいさつに立った西川将人上川地方総合開発期成会会長(旭川市長)は「地域経済に深刻な影響を与える。断固阻止するためにも『TPP上川地方対策連絡協議会』を結成した」と呼びかけました。
TPPについて酪農学園大学の中原准一教授が検証。とくに誰がTPPのイニシアをとっているのかに触れ、「今回はアメリカが飛びついた。事実関係として、アメリカという国は、日本がこれだけ譲歩するのだったら、これだけは譲りましょうと言う国ではない」と主張しました。
日本共産党の真下紀子道議が来賓として紹介され、関係団体からそれぞれ提言が出され、「政府は農業がわかっていない」「上川は米の一大産地、TPPは断固阻止しなければならない」など決意を語りました。
集会は、大会決議を採択、「団結がんばろう」を三唱し終了しました。
参加した旭川市の69歳の女性は、「日本の未来がかかった問題です。自民、民主、共産など、政党もぜひ全部一致団結してください。子どもたちのためにも、みんなでくいとめていきたい」と決意を新たにしていました。