2010年12月20日(月)「しんぶん赤旗」

保育の市場化おかしいよ

保育士や親子が仙台でパレード


 政府が来年の国会に法案提出の準備を進める「新保育システム」に反対する集会が19日、仙台市で開かれました。保育士や子ども連れの保護者など150人を超える市民が参加。集会後、「子どもは商品じゃない」などと書いたプラカードを掲げて一番町商店街をパレードし、「保育の市場化、ノーサンキュー」とアピールしました。

 集会では、参加者がそれぞれの立場から発言。保育士は、お金の有無による差別化を懸念し、「子どもも親も苦しみ、それを目の当たりにする私たち保育士も苦しみます」と訴えました。保護者は、子育ての悩みを保育所に助けられているとのべ、「保育所との信頼関係がもてなくなり、孤立する親が増えるのではないか」と疑問を投げかけました。

 福祉保育労の組合員は、「非正規の保育士が増え、子どもに本気で向き合えなくなる」と批判。公立保育所の保育士は、保育の質を保つ役割を果たしてきた公立保育所が一挙に民営化されるかもしれないと懸念を表明し、保育園の園長は、「本当に保育を必要とする家庭が、保育園からはじき出されてしまう」と訴えました。

 「新システム」導入後の保育所を皮肉たっぷりに描いた構成劇のあと、「新システム」に反対する集会アピールを採択しました。





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