2010年12月19日(日)「しんぶん赤旗」

日系ブラジル人派遣切り裁判

支援者らが和解報告

茨城


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(写真)組合員とその家族を代表して、争議解決を報告する大塚ケンジ分会長=18日、土浦市

 茨城県土浦市にある大手建材メーカー、トステム土浦工場から派遣切りされた日系ブラジル人労働者30人余りが同社と派遣会社を相手取り、「労働者派遣法などに違反した解雇は無効だ」として雇用継続を求めていた裁判が水戸地裁土浦支部で和解したことを報告する集会が18日、同市内で開かれ、約100人が参加しました。

 昨年2月末までに派遣切りされた日系ブラジル人労働者100人のうち30人余りが全日本金属情報機器労組(JMIU)トステム分会を結成。雇用継続を求めて裁判をたたかってきました。和解について、JMIU茨城地本は「雇用確保はならず、金銭解決という形だったが、被告会社に社会的責任を果たさせたもので貴重な前進」と評価しています。

 集会で組合員とその家族を代表してあいさつしたトステム分会長の大塚ケンジさん(50)は関係者の支援に感謝を表明するとともに、日本の労働法制が労働者の立場を守るものになっていないと指摘。「未来に向かってこれからもがんばる」とのべ、拍手に包まれました。

 JMIU茨城地本や弁護団、支援団体の代表があいさつ。労働者派遣法の抜本的改正の必要性を強調しました。





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