2010年12月17日(金)「しんぶん赤旗」

大学予算削減問題

「基礎研究が後回しに」

大阪府立大学長と党府委が懇談


 国が強行する大学予算の削減問題について、日本共産党の宮本岳志衆院議員や太田いつみ党大阪府委員会副委員長らが16日、大阪府立大学で奥野武俊学長(理事長)と懇談しました。


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(写真)奥野学長(右から2人目)らと懇談する宮本氏(同6人目)ら=16日、大阪府堺市の府立大学

 懇談には、清水ただし党府委員会国民運動本部長や山本陽子府議らも参加。大学側は辻田正人、正木裕両理事が同席しました。

 宮本氏は、公約に反し来年度から国立大の運営費交付金や私立大の国庫助成を削減するとした民主党政権との論戦状況を説明。「大学の学術基盤の崩壊につながり、許しがたい」と語り、大学危機打開に向けた党の政策を紹介しました。

 奥野学長は、同大でも府から運営交付金の削減を迫られているとし、「コツコツした基礎研究が後回しになっていくのが一番心配」だと危惧しました。外部資金獲得への取り組みを紹介しながらも、約18億円と見込まれる運営交付金カットや教職員数を削減せざるを得ない現状を説明。学術研究を続けることができる長期的視野に立った環境整備を求めました。

 宮本氏らは十分な大学予算の確保へともに声を上げようと呼びかけました。さらに、就職難や就職活動の早期化・長期化の問題を打開する党政策についても紹介しました。





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