2010年12月16日(木)「しんぶん赤旗」
TPP阻止へ宮城県民一丸
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環太平洋連携協定(TPP)交渉参加に反対する宮城県民集会が15日、仙台市で開かれました。県内各地から1500人が参加し、宮城の食と農を守るためにTPP交渉参加断固阻止に向けて県民一丸となって運動を展開するとの決議を満場の拍手で採択しました。
主催したJA宮城中央会の菅原章夫副会長は、「食料が危機に陥ることが目に見えているのに、なぜやろうとするのか。なんとしても阻止するために運動を盛り上げたい」とあいさつしました。
共催の4団体代表が決意表明。県生協連の齋藤昭子会長は、自給率低下と第1次産業の多面的機能喪失の懸念があると述べ、「消費者の立場で反対する」と語り、県漁協の木村稔経営管理委員会会長は、「関税の撤廃は世界的な乱獲を招き、取り返しのつかない結果を生む。断固反対だ」と語気を強めました。
県森林組合連合会の佐藤豊彦代表理事は、政府の軸足が海外を向いていると批判し、「われわれの力で軸足を日本に戻すように求めたい」とユーモアたっぷりに話し、日専連宮城の山口哲男会長は、商業者として地域を守るため、「外圧や大企業の言いなりになる政治に任せておくわけにはいかない」と決意を語りました。
県内選出の国会議員があいさつ。民主党の議員に対して会場から「出てくるなー」「帰れ」などのやじが飛びました。
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