2010年12月12日(日)「しんぶん赤旗」

日航「整理解雇」やめよ

マスコミ労働者ら訴え

東京


写真

(写真)日本航空の解雇に反対し宣伝する人たち=11日、東京都千代田区・有楽町マリオン前

 日本航空で「整理解雇」を通告されたパイロットと客室乗務員を支援しようと、マスコミ関連など幅広い労働者が11日、東京・銀座の有楽町マリオン前で宣伝しました。

 新聞、放送、出版、映画、音楽などの労働組合でつくる日本マスコミ文化情報労組会議(MIC)や日本ジャーナリスト会議(JCJ)、自由法曹団などの呼びかけで85人が集まり、日航キャビンクルーユニオン(CCU)、日航乗員組合と一緒に2500枚のビラを配布しました。

 マイクを握った東海林智・新聞労連委員長は、「人員削減目標は達成しているのに、これ以上解雇すれば、空の安全は危ういものになる」と指摘。合理性のない解雇に対し、「経営が厳しいからと、何でも許されてはならない」と訴えました。

 菊池紘・自由法曹団団長は、「整理解雇には4要件が必要ですが、日航はすべてないがしろにしています。労働者が解雇撤回を求めたストライキ投票をどう喝し妨害したのは違法だ」と強調しました。

 金丸研治・映演労連委員長は、「昨年映画化された『沈まぬ太陽』のように、日航は意見を言う労働組合を敵視して事故を起こした歴史を反省すべきだ」と発言しました。

 ビラを受け取った男性(22)は「日航の子会社で働いていたが、首を切られた。いまも本社で働く友人は、人員不足で休めず、病気寸前だ。経験ある人たちまで、物を捨てるように解雇するなんて、国も会社もいいかげんにしてほしい」と語りました。

蒲田駅前でも

 日本航空の「整理解雇」撤回を訴え、羽田空港のある東京都大田区の労働組合や女性団体が11日、JR蒲田駅前で宣伝を行いました。

 宣伝したのは、大田区労協、大田労連、新日本婦人の会などでつくる労働法制全面改悪に反対する大田連絡会、「女子保護」規定撤廃を許さない大田の会。日航乗員組合、日航キャビンクルーユニオンも参加し、50人でビラを配布しました。

 沿道から、若い女性や男性が「頑張れー」とこぶしを突き上げ、応援していきました。





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