2010年12月10日(金)「しんぶん赤旗」

日本にまた「化石賞」

COP16 柔軟性なく危険


 【カンクン(メキシコ)=小林俊哉】カンクンで開かれている国連気候変動枠組み条約第16回締約国会議(COP16)では連日、その日の交渉の足を引っ張っている政府に対して、国際的な非政府組織(NGO)が「化石賞」を贈っています。8日は、その第1位に日本が選ばれました。

 日本政府が1位受賞するのは、COP16で2度目です。1度目は、2012年に第1約束期間の期限切れを迎える地球温暖化防止の京都議定書について、新しい「第2約束期間」を設けて延長することに「いかなる状況下でも反対」と断言したことで受賞。今回は、いまだにその姿勢を変えていないことが受賞理由です。

 授賞式では、日本に同調するとみられていたカナダやロシアにも柔軟姿勢がみられるようになり、「日本は孤立している」「日本の柔軟性のなさはカンクンの議論全体にとって危険だ」と断罪されました。

 記念杯を受け、ブーイングに囲まれる役を担ったのは、NGO「クライメート・ユース・ジャパン」の佐藤慎一さん(大学院生)。「おお神よ」とおどけて、日本政府の姿勢を変える努力の必要性を訴え、拍手に包まれました。





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