2010年12月10日(金)「しんぶん赤旗」

「陥没は国の責任」

佐々木議員、町長と懇談

岐阜・御嵩町


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(写真)仮埋めされた陥没跡を地元の支部員(右)の案内で視察する(左から)佐々木、鈴木両氏=9日、岐阜県御嵩町

 日本共産党の佐々木憲昭衆院議員は9日、地下に残された亜炭(あたん)廃坑が原因で、大規模な陥没が相次ぐ岐阜県御嵩(みたけ)町の現地を視察し、渡辺公夫町長や住民から要望を聞きました。日本共産党御嵩支部、鈴木正典県常任委員らが同行しました。

 今年10月、住宅6棟や道路など広範囲の地盤が陥没した顔戸(ごうど)の現場を調査。被害住民は、今も避難生活を送っています。陥没した空洞は仮埋めされ、ボーリング調査が行われていました。佐々木議員は、御嵩支部の人から説明を受けました。

 町の中心部には、乱掘や閉山処理が不備のまま残された炭坑跡が空洞のまま網の目のように広がり、東海地震による大災害も心配されています。

 佐々木議員らは、同町役場を訪れ、渡辺町長と懇談。町長は、被害者の負担軽減のため現行法の柔軟な運用を要望しました。「復旧基金が枯渇しない制度改正」「災害時の避難所となる施設などを最優先に地下を埋め戻すこと」などを求めました。

 佐々木議員は「採掘は戦争のための資源づくりの流れの中で行われ、国の責任は明確だ」と述べ、「基金の柔軟な運用と大幅増などを経産大臣に申し入れたい」と応えました。

 佐々木議員らは、顔戸公民館で住民と懇談。住民は「5回落盤している。井戸水が無くなった」「落盤にあった人の気持ちを考えてほしい」「全部が国の責任や」「一日も早い復興をしてもらいたい」と口々に訴えました。





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