
2010年12月10日(金)「しんぶん赤旗」
TPP反対 国民運動を
奈良 JAなど12団体が集会
![]() (写真)「がんばろう」を三唱する参加者=9日、奈良県橿原市 |
「TPP(環太平洋連携協定)交渉への参加に反対し日本の食を守る奈良県緊急集会」が9日、同県橿原市内で開かれ、約1000人が参加しました。
「瑞穂の国、日本の放棄宣言だ」など、菅政権への怒りを込めた発言が相次ぎました。
集会はJA奈良中央会など農林漁業関係や消費者団体などの12団体で構成する実行委員会の主催です。
永田正利実行委員長(JA奈良中央会会長)は「奈良は小さい農業だが近郊農業で一生懸命とりくんできた。TPPが締結されたら今でも安いコメが3分の1の値になる心配もある」として、「集会を出発点に国民運動として展開していきたい」と決意をのべました。
参加したコメ・トマト、茶、畜産の3人の生産者は「どこにTPPに参加するメリットがあるのか」「国内生産は崩壊する」などと発言しました。
来賓の自民、民主両党の衆院議員があいさつに立ち、日本共産党の沢田博県委員長が紹介されました。
集会のあと、あいさつを交わした沢田氏に永田会長は「がんばっていただいてありがとうございます」とこたえました。