2010年12月8日(水)「しんぶん赤旗」

OECD学習到達度調査

日本、「読解力」が上昇

解釈・判断やや苦手

09年度


 経済協力開発機構(OECD)は7日、2009年に実施した学習到達度調査(PISA)の結果を公表しました。日本は前回(06年)平均498点で15位だった「読解力」が同520点に上昇し、8位になりました。「数学的リテラシー」と「科学的リテラシー」はほぼ前回並みでした。

 PISAは15歳を対象に、知識や技能を実生活でどの程度活用できるかを「読解力」「数学的リテラシー」「科学的リテラシー」の3分野で3年ごとに調査します。09年はOECD加盟34カ国と非加盟31カ国・地域の計47万人が参加しました。

 日本からは約6000人が参加。「数学的リテラシー」は平均529点(前回523点)で9位(同10位)、「科学的リテラシー」は平均539点(前回531点)で5位(同6位)でした。

 今回初めて参加した上海が3分野すべてで1位となり、韓国、フィンランド、香港、シンガポールなどが上位を占めました。

 今回の調査では「読解力」について「情報へのアクセス・取り出し」「統合・解釈」「熟考・評価」の三つの側面ごとにも分析。日本は「アクセス・取り出し」が530点で4位となる一方、「統合・解釈」は520点で7位、「熟考・評価」は521点で9位。情報の読み取りは得意なものの、それを解釈したり、考えて判断することはやや苦手なことが明らかになりました。





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