2010年12月8日(水)「しんぶん赤旗」
「北」非核化へ共同声明
日米韓外相会談で発表
【ワシントン=西村央】前原誠司外相、クリントン米国務長官、金星煥(キム・ソンファン)韓国外交通商相は6日、ワシントンで3カ国外相会談をおこない、北朝鮮による韓国・延坪島(ヨンピョンド)砲撃やウラン濃縮活動にたいして結束して行動し、北朝鮮の非核化を求めていく共同声明を発表しました。
会談後の会見でクリントン国務長官は、「北朝鮮の挑発的で好戦的な行為はアジアの平和と安定を危険にさらしている」と指摘。延坪島砲撃についても「深い懸念」を表明。ウラン濃縮活動については、「2005年の6カ国協議の共同声明での北朝鮮自身の誓約に違反し、国連安保理決議1718や1874を蹂躙(じゅうりん)するもの」と批判しました。
前原外相は、「6カ国協議の議長国である中国に対して、北朝鮮との関係で(自制を求める)積極的役割を果たすよう求めることで、3者が合意した」と述べました。
金外交通商相は、「他の6カ国協議参加国とも緊密に協力し、核問題を含め、北朝鮮との対応にあたっていくことで3者が合意した」と表明しました。
共同声明は、3カ国が朝鮮半島問題にとどまらず、イランの核開発への国連制裁の実施など中東和平をめぐる問題にも協力して取り組んでいくことを盛り込みました。
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