2010年12月7日(火)「しんぶん赤旗」

朝鮮半島問題

平和的解決呼びかけ

米中両首脳 東北アジアの安定で一致


 【北京=小寺松雄】中国外務省の発表によると、胡錦濤国家主席は6日、オバマ米大統領と電話で会談し、朝鮮半島の緊迫した事態を対話を通じて解決するために6カ国協議の首席会合を提唱していると述べ、「米国、関係国と協調して、朝鮮半島の平和と安定を共に守ることを望む」と呼びかけました。

 中国側によると、これに対してオバマ氏は「朝鮮半島の非核化を実現してその危険をなくし、東北アジアの安全を守るため、米国は中国側と密接に協力することを希望する」と述べました。「6カ国協議」ついて言及したかどうかは発表されていません。

 電話会談で胡主席は、朝鮮半島が「安全が脆弱(ぜいじゃく)な地域」だと指摘し、「対応を誤ると各方面の共同の利益に反する事態になる」と警告。「冷静な対応で事態の悪化を防ぐことが急務だ」と呼びかけました。

 そのうえで、「対話と論議が朝鮮半島の核問題を解決し、半島の長期の平和を実現する唯一正確な道筋だ」と強調。「緊張でなく緩和を、対抗でなく対話を、戦争でなく平和を―これが南北朝鮮国民と国際社会の熱烈な願いであり叫びだ」と訴えました。

 中国側の発表では、両首脳は米中関係についても話し合い、「両国関係の健全な発展」を確認し合いました。





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