2010年12月7日(火)「しんぶん赤旗」

ミサイル防衛訓練艦公開

京都・舞鶴 韓国軍が乗艦、視察


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(写真)海上自衛隊イージス艦「みょうこう」(右)と米イージス艦シャイロー=6日、海上自衛隊舞鶴基地(京都府)

 米海軍と海上自衛隊は6日、日米共同統合実動演習(キーン・ソード)の一環として「ミサイル防衛」(MD)訓練を行っている米ミサイル巡洋艦シャイロー(乗員387人)と、海自護衛艦「みょうこう」(同約300人)が補給のため、海上自衛隊舞鶴基地(京都府)に寄港したのに伴い、艦内を報道陣に公開しました。

 シャイローのロックリン艦長は、キーン・ソードに初めてオブザーバー参加した韓国軍の複数の将官が乗艦し、MD訓練を視察したことを明らかにしました。同艦長は、北朝鮮情勢との関連について、「現実世界の事態を想定したものではない」と否定しますが、もともとMDは北朝鮮の弾道ミサイルを想定したものです。

 第6護衛隊の水間貴勝司令は、演習の目的として、「日米の連携要領を確認し、日米の相互運用性を向上する」ことを挙げました。

 北朝鮮情勢を“追い風”にして、日米の軍事一体化を加速させるものと見られます。

 演習の具体的なシナリオなどは明らかにされませんでしたが、両艦船はそれぞれ別個の指揮系統で動きつつ、同一の海域で情報交換を繰り返しながら、連携要領を確認しているといいます。また、模擬弾道ミサイルの発射は事前に通知せず、24時間、緊張状態に置いた訓練を行っているといいます。

 今回の日米共同統合実動演習は3日から10日まで行われ、過去最大規模の約4万5千人が参加しています。





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