2010年12月6日(月)「しんぶん赤旗」

列島だより

安心・健康な御代田町へ

同和事業廃止 福祉施策ぐんと


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 長野県御代田(みよた)町の日本共産党員町長、茂木(もてき)祐司氏(53)が初当選して3年9カ月。来年2月の町長選(15日告示、20日投票)で、2期目に挑みます。(大星史路)



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(写真)浅間山のふもとに広がるレタス畑=長野県御代田町

 「茂木町長に変わり町が明るくなった。活気づいた」。いま、町民が町政の変化を感じています。

 御代田町は、人口1万5000人余、浅間山のふもとにあり、豊かな自然環境に恵まれた町。レタスなど高原野菜の産地です。

 「住んでみたくなる魅力ある町に」をスローガンに、茂木町長は、住民の暮らしを支え、改革を一歩一歩すすめてきました。

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 まず実行したのは、長年続いてきた「解同」(部落解放同盟)いいなりの「同和事業」の廃止。元町職員の男性(83)は「いままで誰もできなかったことだ。うっせきした町政を変えられたのは、共産党の茂木さんだったからだと思う」と話します。

 それまでは、「解同」への600万円の補助金や、同団体幹部の海外旅行費用まで税金で負担する不正常が常態化していました。対応の気に入らない職員を脅すなど「解同」による不当な圧力が続き、とうとう2006年10月に担当課長の自殺という痛ましい事件まで起きました。

 当選した茂木町長は、初登庁するとさっそく職員への訓辞で「本日より同和関係の予算の支出は一切行わず、『解同』との交渉には私が前面に立って行います。職員のみなさんは安心して仕事にあたっていただきたい」と宣言。これを聞いた職員は、「半信半疑だったが、ほっとした」と当時を振り返ります。

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(写真)町職員と話す茂木祐司町長(左)=長野・御代田町役場

 「同和事業」を廃止することで、年間4000万円の予算が生まれ、住民の暮らし・福祉に振り向けられました。同和関係の職員を減らし、保健師と管理栄養士の職員も2倍にしました。

 町職員は「理不尽な圧力に対して町長が職員の壁になってくれたことに感謝したい」と語ります。

 元町助役の市川誠さんは「茂木町長が毅然(きぜん)として、不当な圧力に屈しなかったことを町民は支持している。健全な町運営にした茂木町長は、堅実で能力があり、信頼感もある。政治に近道はない。より豊かな町づくりへまい進してもらいたい」と期待を寄せます。

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 茂木町長の改革は、住民の声を聞き、役場の協議を重視する町政の民主的運営によってすすめています。

 町で評判の高齢者と障害者のタクシー券や町独自の5歳児健診などは、職員の発案によるものです。

 1人暮らしの女性(83)は「タクシー券は大変助かっている。町長さんが意欲的にやっているのがいいですね」と話します。

 タクシー券は、75歳以上の高齢者と障害者に対して、1500円分のタクシー券に町が900円を補助する制度です。町長就任2年目から実施し、一昨年から券を1人あたり24枚から30枚に増やしました。今年度から町外でも使用できるようになりました。高齢者の通院や買い物の足として大切な制度になっています。

 スキーのストックのようなポールを持って歩く「ポール・ウオーキング」は、近年ブームになりつつあります。町は昨年からポールの購入に2000円の補助を出し、町民の健康づくりを推進しています。

 「ヒザや腰への負担が軽くなる」と、町中で町民がポール・ウオーキングしています。

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 「健康にくらせる町づくり」は、町政の柱のひとつです。子育て、福祉、医療の施策がぐんと前進しました。

 子どもの医療費の無料化は、町長就任前は小学校入学前まででしたが、中学3年まで対象を拡大しました。2期目にむけて、中学生以上の所得制限をなくすことを公約に掲げています。

 3歳児のいる世帯に2万円の「子育て応援金」の支給や、子どもが生まれた世帯に絵本をプレゼントする「親子のふれ愛絵本事業」を新たに始めました。

 保育に携わる関係者から「御代田町の子どもを平等に支援する町長さんの決断に感激しています」と声が寄せられています。


町民益を基本に改革前へ

2期目へ挑む茂木町長に聞く

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(写真)茂木祐司町長

 この4年間、町民のみなさんから毎日毎日の応援をいただき、(1)豊かな自然環境の町(2)子育てしやすい町(3)健康で安心して生活できる町の3本柱を基本に、さまざまな事業を推進してきました。

 同和事業の廃止では、町民のみなさんから「なくなってよかった」と感想をいただいております。圧力や脅しに私はこの4年間、体を張ってたたかってきました。職員が困るような理不尽な圧力はすべて私が対応しました。

 命懸けで取り組まなければ、解決しない問題だと実感しました。

 同和でゆがんだ町は、職員の仕事もゆがめられてしまいます。「解同」のいいなりでは、ほんとうに困っている人を助けることにはつながりません。これでは、職員が意欲的に町民にとってよい事業に取り組むことにはなりません。

 いま役場は、町民から喜ばれる仕事を納得して自らすすんでやる、という雰囲気が強くなってきました。町独自の5歳児健診、ウオーキングポール補助、職員があらゆることを提案してきます。こういう点は、すごく変わったと思います。

 私が進める改革は、いろんな問題を役場の組織の中で、一つ一つ協議をして予算は大丈夫なのか、将来的に継続することができるのかをしっかり議論してすすめています。こうして、役場全体の力を町民のために生かすことができるようになりました。

 共産党首長だから補助金がこないというのは、間違いです。国や県の補助金の活用もかなり努力しました。2009年度は前年度にくらべ5億円増えました。

 2期目をめざして、始まった町政改革をさらにすすめたいと決意しています。まず、緊急雇用対策(2億円)です。非常に大きな効果があると思います。

 学童保育は、児童館での学童クラブを無料で実施していますが、施設が狭く小学3年生までしか受け入れできません。高学年の受け入れ、夏休みなど長期休暇などにも対応できるようにしたい。自然保護や里山整備、特産品など意欲あるグループの自主活動も積極的に応援していきたいと考えています。

 「町民益」を基本に着実に改革をすすめていきたいと考えています。

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